國府学生担当理事への公開質問状

 

熊野寮自治会は学生担当理事・副学長の交代に伴って確約引き継ぎ団体交渉の要求書を提出しました。しかし、それに対する副学長からの返答は

「現在、京都大学と貴自治会との間に確約は存在せず、過去の確約を踏まえることはないが、 貴自治会から要求のあった話し合いの場については、以下の条件のもとで大学はこれに応じる用意がある。

     

1)1回の話し合いの時間は1時間程度とする。

 2)熊野寮自治会から話し合いに参加する寮生は、自治会の代表者を含む3名程度とする。

 3)話し合いに参加する寮生は、氏名・所属身分・自治会における役職などを大学に予め通知する。」

という確約を一方的に無視するようなものでした。

 

そこで、それに対して抗議文を提出したところ、

「今後、同様の要求書や抗議文の提出があったとしても返答は変わらない。貴自治会が熊野寮 についての正当な要求を大学に伝えたいという意思、また、大学からの疑問・要請にも答え、責任ある自治を行う意思があるのであれば、上記の条件で話し合いの場を用意するので、賢明な判断を期待する。」

という不誠実な返答でした。

そこで、団体交渉についての副学長の認識を問うべく公開質問状を提出しました。

 

【以下、質問状本文】

 

学生担当理事 國府寛司 殿

 

これまで熊野寮自治会が確約団交を求めて提出した要求書や抗議文に対して、前学生担当理事平島崇男氏は一方的に話し合いの場において少人数交渉などの条件を付そうとする旨の、毎度全く内容の変わらない回答しかしてこなかった。そのため、以下の通り質問する。

 

これまで熊野寮自治会が確約団交を求めて提出した要求書や抗議文に対して、前学生担当理事平島崇男氏は、話し合いの場における人数を3名程度と少数に限定する条件を付そうとする旨の回答を繰り返してきた。このような恫喝等の危険がある交渉形態およびこのような交渉形態を一方的に条件として付そうとする行為は確約を引き継ぐ寮自治会として認められない。そのため、以下の通り質問する。

 

 

現在、平島氏が熊野寮に対して要求しているのとよく似た形態の少人数交渉を2018年7月13日に吉田寮生と川添副学長(当時)が行った際に、川添氏から吉田寮生に対して恫喝があったと2019年1月16日の京大新聞で報道されたが、このことについて事実であると認識しているか。また事実とするならばこのことをどのように捉えており、京都大学の理事会としてどのような対応をし、再発防止についてどのような対応を考えているのか。

 

 

補足

 

川添信介元副学長は後日記者会見において、声を荒げたことについて交渉の場で謝罪をしたと思うと述べたが、京都大学新聞は次のように注をつけている。

 

声を荒げたことについては謝罪をしたというのが理事の認識であることが表明されたが、この認識が正確な事実関係に基づいているとは言い難い。本紙が吉田寮自治会から入手した音声記録によると、理事が声を荒げた昨年7月13日の話し合いにおいて、理事から謝罪にあたる言葉は出ていない。さらに、昨年8月30日に開かれた話し合いでは、寮生から恫喝について謝罪を求める意見が出たが、理事は「いうべきことを言っただけ」として謝罪に応じない旨を繰り返し発言している。そして、吉田寮自治会の出した「180830交渉報告(詳細版)」(2018年10月10日付)では、「川添理事は、恫喝に謝罪するどころか居直る姿勢を見せた」と書かれており、少なくとも大声での叱責を受けた側が、謝罪がないと認識していることは確かだ。

 

京都大学新聞2019.01.16号

 

【以上、質問状本文】